鳥取のモサエビとアカガレイ|県外に出回りにくいエビと、冬の子持ちカレイ

鳥取のモサエビとアカガレイ|県外に出回りにくいエビと、冬の子持ちカレイ

鳥取の海の幸といえば、まず松葉ガニ。でも、カニと同じ沖合底びき網で、同じ時期にほかの底魚も獲れています。

そのひとつがモサエビ。鮮度が落ちやすいため、県外にはあまり出回らないエビです。もうひとつがアカガレイ。鳥取の沖合底びき網で、2023年にいちばん水揚げが多かった魚です。

この記事では、2つの魚の特徴と旬、鳥取で食べられる店、お取り寄せの探し方をまとめています。

目次

モサエビとアカガレイ 早見表

項目 モサエビ アカガレイ
品書きでの書き方 もさえび・猛者エビ 赤カレイ・マガレイ
旬 春(卵を抱える時期) 冬(子持ちの時期)
定番の食べ方 刺身・唐揚げ・味噌汁 煮付け・唐揚げ・一夜干し

※漁期(9月〜5月)と主な水揚げ港(網代・鳥取港〈賀露〉・境港)は、2つとも同じです。

※鳥取県・農林水産省の資料によります。

モサエビは、県外にほとんど出回らないエビ

モサエビの正式な名前はクロザコエビ。鳥取県では「もさえび」と呼びます。頭がごつごつした、13cmほどのエビです。

漁期は9月〜5月。水深200〜270mの海で、沖合底びき網で獲ります。

地元以外にほとんど出回らないのは、鮮度が落ちやすいからです。農林水産省は、傷みの早さをこう説明しています。

血液に銅イオンを含むため、空気に触れ半日もすると頭部が黒くなる
――農林水産省「うちの郷土料理」

そのため長く「地元でしか味わえない幻のエビ」と言われてきました。今は少量ですが、生きたまま県外に出荷されるものもあります。家庭向けのお取り寄せは、冷凍品が中心です。

どんな味か

農林水産省の紹介では「甘味は甘エビ以上」。弾力のある食感と、強い旨味が特徴です。

刺身と海鮮丼で食べたときは、身はプリっとしていて、エビ特有の甘みがしっかり感じられました。

モサエビのお造り。頭付きで、身は白く透き通っている
モサエビのお造り

鮮度のいいものは刺身で。殻は煮出すと出汁になり、味噌汁に使えます。ほかに唐揚げ、塩焼き、煮付けにもします。煮付けは、煮すぎると身が硬くなります。

旬は春

漁期は秋から春までありますが、旬は春。お腹に緑色の卵を抱える時期です。卵は火を通すと黄色に変わります。

アカガレイは、鳥取の冬のカレイ

鳥取県水産試験場の資料では、2023年に鳥取県の沖合底びき網で水揚げされたアカガレイは1,180トン。表に並ぶ主な魚種のなかで、いちばん多い量でした。

子持ちの大きなアカガレイを、鳥取県はこう紹介しています。

淡泊ながら脂がのった逸品
――鳥取県

地元では「マガレイ」とも呼ばれます(店で売られている標準名のマガレイとは別の魚です)。皮の臭みが少なく、総菜用の魚として人気があります。

腹側の赤い模様がおいしさの目安で、新しいものほどくっきりしています。

子持ちは冬

12月には、卵を大きく持ったアカガレイが揚がります。この時期は値段も高くなります。水揚げは例年1〜2月に増え、2023年は3月がいちばん多い月でした。

食べ方

  • 煮付け:醤油やみりんで薄味に煮る、鳥取の家庭の味
  • 唐揚げ:冬の家庭料理の定番
  • 一夜干し:卵巣が紅色に透ける干物。県は「一押しの『お土産』商品」としています
  • 子まぶり:刺身に、ゆでてほぐした卵をまぶす県東部の料理。漁師町では正月に欠かせないそうです

鳥取で食べるなら

鳥取港の「かろいち」

鳥取港(賀露)の海鮮市場「かろいち」には、鮮魚店と海鮮料理の店が集まっています。

漁がある時期は、鮮魚店の売り場にモサエビが並び、人気のエビです。アカガレイも並び、買って帰るなら煮付けが定番です。

その場で食べるなら、かろいちの中の「天然海水いけす 海陽亭」。モサエビを刺身か唐揚げにして、3本1,500円(税込)で出しています。入荷がない日もあります。

海陽亭はアカガレイも扱っています。値段はメニューに出ていないので、その日にあるかは店で聞いてみてください。水曜休みで、平日は昼のみ、土日祝は夜も営業しています。

かろいちへの行き方と営業時間です。

  • バス:鳥取駅から日の丸バス賀露線で約35分
  • 車:無料駐車場あり(290台)
  • 魚市場:9時〜16時、元日以外は年中無休

境港(県の西側)

鳥取港のかろいちは県の東側、境港は西側で、離れています。米子や皆生温泉に泊まるなら、境港のほうが寄りやすいです。

境港にも海陽亭の店があり、モサエビの刺身か唐揚げが3本900円(税込)です。漁の状況で出せない日もあります。

店は境港水産物直売センターの敷地内で、営業は10時30分〜16時(ラストオーダー15時)、火曜休みです。

アクセスと宿

  • 電車:大阪から特急スーパーはくとで鳥取駅まで2時間35分
  • 高速バス:大阪から鳥取まで約3時間
  • 境港へは、米子駅からJR境線で約45分。海陽亭 境港店は境港駅から車で6分

鳥取市内か、岩美町の岩井温泉に泊まって、鳥取港のかろいちに寄ることもできます。

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お取り寄せで

モサエビには、冷凍で届く商品があります。刺身で食べたいなら、商品ページに「生食用」とあるかを確かめてください。

楽天市場で「もさえび 鳥取」と探すと、上位にふるさと納税の返礼品や生食用の冷凍モサエビが並びます(2026年10月時点)。

ふるさと納税の返礼品は寄付の扱いで、手続きも普通の買い物とは別です。

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アカガレイは、岩美町のふるさと納税の返礼品に、煮付け用のタレが付いた「赤ガレイ簡単煮つけ」のセットがあります。25cm前後の頭付きが4枚入りで、冷凍で届きます(配送は9月〜5月)。

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鳥取の地酒も一緒に

このブログでは、鳥取の2つの蔵の酒を飲んでいます。

よくある質問

モサエビは関西で買えますか?

関西のスーパーではあまり見かけません。楽天市場には、生食用の冷凍モサエビやふるさと納税の返礼品があります(上の「お取り寄せで」にリンクがあります)。

モサエビと甘エビの違いは?

別の種類のエビです。甘エビの標準和名はホッコクアカエビ、モサエビはクロザコエビ。農林水産省は、モサエビの甘味を「甘エビ以上」と紹介しています。

カニの季節に行っても食べられますか?

どちらも漁期は9月〜5月なので、冬のカニの時期も漁期のなかです。アカガレイは冬が子持ちの時期で、モサエビの旬は卵を抱える春です。

まとめ

  • モサエビ(クロザコエビ)は、頭がすぐ黒くなるほど鮮度が落ちやすく、県外に出回りにくいエビ。旬は春
  • アカガレイは、2023年に鳥取の沖合底びき網でいちばん水揚げが多かった魚。冬は子持ちになり、煮付けや一夜干しで食べる
  • どちらも漁期は9月〜5月。鳥取港のかろいちと境港の海陽亭に、モサエビの料理がある(入荷しだい)
  • 家で食べるなら、モサエビは冷凍のお取り寄せ(刺身なら生食用を)、アカガレイは岩美町のふるさと納税の煮付けセット

カニの季節の鳥取で、もう一皿、モサエビとアカガレイを頼んでみませんか?

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