冬の日本海といえば、カニ。どうせなら温泉にも浸かりたくなりませんか。
兵庫の城崎温泉は、その両方がそろう町です。
港町の津居山は、城崎温泉から車で約10分。ここに揚がる松葉ガニが、冬の城崎の宿の夕食によく出てきます。港まで行かなくても、温泉街の宿で食べられます。
この記事では、城崎のカニの時期、宿のカニプランの選び方、外湯めぐり、日帰りで食べる方法をまとめています。
城崎温泉のカニ 早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カニの漁期 | 例年11月6日に解禁。オスは3月20日まで、メス(セコガニ)は12月31日まで |
| 城崎の地ガニ | 津居山港に揚がる松葉ガニ(ズワイガニ)。選別されたものに青いタグ |
| 値段が落ち着く時期 | 11月中旬〜下旬(12月上旬〜1月は品薄で高くなりやすい) |
| 宿のカニプラン | 1泊2食・大人1名で4万円台から |
| 日帰りでカニ | 宿の日帰りカニプランがある |
| 外湯 | 6つが営業中。1回800円、入り放題の「ゆめぱ」1,500円 |
| アクセス | 大阪から特急こうのとりで約2時間40分、三ノ宮から特急はまかぜで約2時間30分、大阪から車で約2時間30分 |
※宿の料金は、記事で取り上げた2軒の2026年9月時点の楽天トラベル(2名1室・税込)。旅館に泊まると外湯巡り券がもらえます(一部の旅館を除く)。
※漁期・値段の時期・外湯巡り券は豊岡市観光公式サイト、外湯とアクセスは城崎温泉観光協会によります。
城崎の地ガニは、津居山港に揚がる
城崎温泉の地ガニは、津居山港(ついやまこう)に揚がる松葉ガニです。城崎温泉観光協会は、冬の案内でこう書いています。
青いタグは地がに「津居山ガニ」の証
豊岡市の観光公式サイトによれば、漁場は津居山港から約50km沖合。タグは、選別を通ったカニに漁師が付けます。
このタグは津居山かにとしての確かな品質をもつズワイガニを大きさ、身の詰まり具合、形や固さなどの基準に沿って厳しく選別し、漁師自らの手で付けられます。
――豊岡市観光公式サイト
ほかの港のタグの色や、タグが何を保証しているかは、松葉ガニのタグの違いにまとめています。
いつ行くか
漁は例年11月6日に解禁されます。オスは3月20日まで、メスのセコガニは資源を守るため12月31日までです。
カニの値段について、豊岡市の観光公式サイトはこう書いています。
12月上旬~1月は品薄で価格が高騰しやすいので、比較的価格が安定する11月中旬~11月下旬が狙い目です。
11月中旬〜下旬なら、オスの松葉ガニとセコガニの両方が出ています。ただしこれはカニそのものの値段の話です。宿のカニプランの料金は、日付ごとに各宿のページで見比べます。
カニプランは、4つの点で選ぶ
楽天トラベルの城崎温泉のページには60軒の宿が載っていて(2026年9月時点)、冬はカニプランを出す宿が多くあります。
プラン名だけでは違いがわかりにくいので、プランの説明で次の4つを見ます。
| 見るところ | 何が違うか |
|---|---|
| 1人何杯か | 「2人で1杯」「1人1杯」「1人約2.5杯」まで幅がある |
| タグ付きか | 「津居山ガニ」「青いタグ」とあれば津居山港の選別品。「タグ付き」だけのときは、どの港のタグかを説明で見る |
| 食べ方 | 茹でガニだけか、刺身・焼き・鍋も付くか。料理内容に「刺し」「刺身」とあれば刺身付き |
| 対象期間 | 松葉ガニは解禁の11月6日から。10月までのカニプランは、紅ズワイガニなど別のカニのことがある |
観光協会は、カニの食べ方として「刺身、そして焼きガニ、茹でガニ、カニすきなど」を挙げています。どの食べ方が付くかは、プランの料理内容で見分けます。
料金の実例
2026年9月時点の楽天トラベルで、城崎の2軒のカニプランを見るとこうでした。いずれも大人1名・1泊2食・2名1室・税込です。
| 宿・プラン | カニの中身 | 大人1名の料金 |
|---|---|---|
| 山本屋「タグつき松葉ガニ一杯&和牛ステーキ」 | タグ付き茹でガニ1人1杯+蟹一人鍋 | 41,800〜45,100円 |
| 山本屋「松葉蟹尽くし会席」 | タグ付き茹でガニ2人で1杯+刺し・焼き・天ぷら・甲羅蒸し | 47,300〜50,600円 |
| 但馬屋「カニフルコース」 | 1人約2.5杯(茹で1杯・刺身・焼きほか) | 40,700〜56,100円 |
| 但馬屋「津居山ガニフルコース」 | 津居山の活ガニ1人2杯(茹で1杯・刺身・焼き) | 79,200〜103,400円 |
※料金は日付で変わります。最新は各宿のプランページで確認してください。夫婦2人なら、表の料金のおよそ2倍です。
同じ4万円台でも、茹でガニ1人1杯のプランと、約2.5杯を刺身・焼き・茹でで出すプランがあります。但馬屋では、茹で・焼きまで津居山の活ガニで出す「津居山ガニフルコース」が、カニフルコースの倍ほどの料金です。
山本屋の2プランは、説明に「津居山や香住、浜坂」の港で揚がったタグ付き松葉ガニとあり、津居山のカニとは限りません。津居山のカニかどうかを重く見るなら、予約の前に宿へ確かめておきましょう。
但馬屋は、1人約2.5杯のフルコースと、津居山の活ガニのコースを出しています。
外湯めぐり
城崎温泉には、町の中に外湯(共同浴場)が点在しています。城崎温泉観光協会の外湯のページに載っているのは、次の6つです。
| 外湯 | 営業時間/定休日 | 特徴 |
|---|---|---|
| 地蔵湯 | 7:00〜23:00/月曜休み | 2階に畳の休憩所(家族風呂は利用休止中) |
| 鴻の湯 | 7:00〜23:00/火曜休み | コウノトリが傷を癒やしたという湯 |
| まんだら湯 | 15:00〜23:00/水曜休み | 城崎温泉のはじまりとされる湯。裏山を眺める露天 |
| 一の湯 | 7:00〜23:00/水曜休み | 洞窟風呂 |
| 御所の湯 | 7:00〜23:00/木曜休み | 開放感のある露天風呂 |
| 柳湯 | 15:00〜23:00/木曜休み | 外湯でいちばん小さい |
※受付は閉まる30分前まで。特徴は城崎温泉観光協会と豊岡市のページによります。7つめの「さとの湯」は、豊岡市のページによれば長期休業中です。
柳湯には以前入ったことがあり、小さくて熱い湯という印象でした。
入浴料は1回、大人800円・小人400円(小人は3歳から小学生)。入り放題の「ゆめぱ」は大人1,500円・小人750円で、各外湯の窓口で買えます。
豊岡市の観光公式サイトによれば、城崎の旅館に泊まると外湯巡り券がもらえます(一部の旅館を除く)。チェックインから翌日13時まで使えます。外湯巡り券がもらえる宿なら、「ゆめぱ」を買う必要はありません。
表のとおりなら、月〜木曜はどこか1つ以上が休みで、金〜日曜は6つとも開いています。定休日は変わることがあるので、行く前に観光協会のページで確かめておきましょう。
日帰りで食べるなら
城崎温泉観光協会の予約サイトには、宿の日帰りのカニプランも載っています。
たとえば湯楽の「日帰りカニ三昧コース」は、津居山か柴山のブランドの茹でガニが1匹。そこに活ガニの刺身、カニすき、焼きガニなどが付きます。料金と空きは、観光協会の予約サイトの湯楽のプランページで確かめられます。
同じ湯楽でも、城崎温泉旅館案内所のサイトにある「日帰り旬彩コース」は、紅ズワイガニの香住ガニです。松葉ガニか紅ズワイガニかは、プランの説明で確かめてください。紅ズワイガニと松葉ガニの違いは、香住のカニ宿の記事に書いています。
日帰りの流れは、たとえばこうです。
- 大阪・神戸を出る(大阪から車で約2時間30分、特急こうのとりで約2時間40分。三ノ宮から特急はまかぜで約2時間30分)
- 昼、宿の日帰りプランでカニを食べる
- 外湯に入る(15時までなら地蔵湯・鴻の湯・一の湯・御所の湯。まんだら湯と柳湯は15時から)
- その日のうちに帰る
電車で日帰りするなら、帰りの特急の時刻を先に調べておくと、昼食の予約時間を決めやすくなります。外湯に2回以上入るなら、「ゆめぱ」(1,500円)のほうが安くすみます。
よくある質問
いつ行くのがいいですか?
11月中旬〜下旬です。カニの値段が落ち着き、オスの松葉ガニとセコガニの両方が出ている時期です。
外湯は泊まると無料ですか?
旅館に泊まると外湯巡り券がもらえますが、一部の旅館は対象外です。予約の前に、宿のプランに「外湯巡り券付」と書かれているかを見ておくと確実です。
カニプランは、いつごろから探せますか?
楽天トラベルでは、9月の時点で11月以降のカニプランが出ていました。行く日が決まったら、その日のプランが残っているか早めに見ておきましょう。
まとめ
- 城崎の地ガニは、城崎温泉から車で約10分の津居山港に揚がる松葉ガニ。解禁は例年11月6日
- カニの値段が落ち着くのは11月中旬〜下旬。セコガニは年内まで
- カニプランは「1人何杯か」「タグ付きか」「食べ方」「対象期間」で比べる
- 外湯は7つのうち6つが営業中。旅館に泊まれば外湯巡り券がもらえる(一部を除く)
- 日帰りプランには紅ズワイガニのものもあるので、プランの説明で確かめる
11月の城崎で、カニと外湯の一泊をしてみませんか?
冬の日本海を、もう少し
- 松葉ガニのタグの違い|津居山・柴山・間人と、宿の選び方 — タグの色と、タグが保証していること
- 香住のカニ宿おすすめ2軒を比較 — 泊まって食べた2軒と、香住ガニ
- 関西から行けるかき小屋 — 鳥羽・浦村、播磨、舞鶴のかき小屋を比較

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