暑い日が続くと、よく冷えた日本酒が飲みたくなりませんか? できれば、すっと喉を通って後口の爽やかな一本がいい。そんな気分にちょうどよかったのが、和歌山・平和酒造の紀土〔KID〕「夏ノ疾風(なつのはやて)」でした。
和歌山旅行で白浜のとれとれ市場に立ち寄ったとき、青いラベルがいかにも涼しげで、つい手に取りました。夏限定の純米吟醸酒です。
この記事では、実際に飲んでみた感想を中心に、「夏ノ疾風」がどんな一本かを書いていきます。
この記事でわかること
- 紀土「夏ノ疾風」がどんなお酒か(蔵とスペック)
- 実際に冷やして飲んだ正直な感想
- 合わせるなら、どんな夏の肴か
- どこで買えるか/お取り寄せ
「夏ノ疾風」ってどんなお酒?

紀土「夏ノ疾風」。青いラベルがいかにも夏らしい一本
紀土〔KID〕は、和歌山・海南市の平和酒造がつくる日本酒です。「紀土」は”紀州の風土”から来ているそうで、ラベルにも「Kishu no fudo」と書かれています。蔵があるのは和歌山でも山あいの盆地で、朝晩の冷え込みと豊富な地下水にめぐまれた、酒造りに向いた土地なのだとか。
その紀土の夏限定が、この「夏ノ疾風」。種類でいうと純米吟醸酒で、米は五百万石、精米歩合はこうじ米50%・かけ米55%、アルコールは15度です。名前のとおり、夏にすっと吹き抜ける風のような、キレのある涼やかさを狙った一本のようですね。

裏ラベルにも「口当たりの柔らかさ、口に入れたときの香りが特徴。夏らしく爽快感のある酸味を」とありました。では実際に飲んでどうだったか——その前に、造っている蔵のことも少しだけ。
平和酒造って、どんな蔵?
平和酒造は昭和3年(1928年)創業の、和歌山の蔵です。「平和」という社名には、戦時中に酒造りの休業を強いられた歴史があって、戦後「平和な時代にこそ酒を造りたい」という想いが込められているのだそうです。
いまは日本酒「紀土」のほか、梅酒の「鶴梅」シリーズ、クラフトビール「平和クラフト」も手がける蔵として知られています。和歌山らしく梅のお酒にも力を入れているのが、その土地らしさを感じられて良いですね。
冷やして飲んでみた
実際に飲んでみると、最初に軽い甘さと、程よい辛みと酸が来て、華やかな吟醸香が鼻を抜けていきます。甘さといってもくどさはなく、すっと引いていくので、後口は名前の通りすっきり。重たさはそれほど感じません。
クセや雑味で「うっ」とくるところもなく、嫌味のない味わいです。だからつい、もう一口と杯が進む。これは美味しいやつだ、と素直に思いました。
飲むなら、しっかり冷やすのがベストです。
合わせるなら、夏のさっぱりした肴
夏ノ疾風は、爽やかな酸とすっきりした後口が持ち味。なので合わせるなら、こってりよりも、さっぱりした夏の肴がよく合うように思います。
実際に私が合わせたのは、きゅうりの梅和え。きゅうりを切って軽く叩き、梅肉と和えるだけの簡単な一品ですが、これがよかったです。梅の酸味と塩気が、夏ノ疾風の酸とキレにすっと馴染んでいました。和歌山のお酒に和歌山の梅、という組み合わせも、なんだか気分が出ます(梅については紀州梅干しの記事にも書いています)。
ほかにも、白身魚のお造りや酢の物のような、さっぱりした肴とも合いそうです。もちろん、淡路島の鱧や、関西で食べられる夏の岩牡蠣のような、以前紹介した夏の海のものも相性が良さそう。冷たい純米吟醸と並べるところを想像するだけで、ちょっと涼しげな気分になります。
「夏ノ疾風」はどこで買える?
私が買ったのは、和歌山への旅行で立ち寄った白浜のとれとれ市場でした。青いラベルが目を引いて、「夏限定」という言葉につられて手に取った一本です。
紀土は人気の銘柄なので、地元の酒店だけでなく通販でも見つかります。家でゆっくり味わいたい方や、近くで手に入らない方は、お取り寄せが手軽です。ただし夏限定なので、気になるなら夏のうちに味わってください。
よくある質問
Q. 夏ノ疾風は、いつ頃売っていますか?
夏限定のお酒で、例年、初夏から夏にかけて出回ります。年や店によって時期は前後するので、気になるなら夏のうちに、お店や通販でチェックしてみてください。
Q. 冷やと燗、どちらがおすすめですか?
個人的には、よく冷やして飲むのがいちばん合うと思います。名前のとおり爽やかさが持ち味のお酒なので、キンと冷やすとその良さが活きます。
Q. そもそも「純米吟醸」って何ですか?
ざっくり言うと、米だけで造って(純米)、米をよく磨いた(吟醸)お酒のことです。香りとすっきり感が出やすいタイプで、詳しくは純米・吟醸・大吟醸の違いにまとめています。
まとめ:夏の夜に、すっと寄り添う一本
暑い日に、よく冷えた一本をきゅっと。紀土「夏ノ疾風」は、そんな夏の夜にすっと寄り添ってくれる純米吟醸でした。
- どんな酒:和歌山・平和酒造の夏限定の純米吟醸(五百万石・アルコール15度)
- 味の印象:くどくない甘さ、程よい辛みと酸、すっと抜ける吟醸香。嫌味がなく、するする進む
- 飲み方:しっかり冷やして
華やかな大吟醸も、コクのある純米酒もそれぞれ良いですが、夏は夏で、こういう爽やかな一本がしみます。色々な夏酒があるなかで迷ったら、一度この一杯を試してみませんか?
夏の日本酒をもっと知りたい方は奈良の夏酒おすすめ5選、ラベルの種類の話は純米・吟醸・大吟醸の違いもどうぞ。

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